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「横顔」

君の視線の先に
いるのはいったい
誰?

君の黒い瞳に
僕の姿は
欠片もなく

淡い苦さを
感じながら
今日も僕は
君を見つめる
君の端正な
横顔を
君の透き通る
まなざしを

.......

「霧」

ああ
僕の身体に
僕の脳髄に
僕の毛細血管に
入りこみ
満たしてゆく

君の記憶も
白い闇の向こうに消え去り…

すべては
霧の中に
霞んでゆく

僕の存在も
僕の未来も

.......

「幻影」

手を伸ばしても
触れられない

君はまるで
立体映像

漆黒の髪
群青の瞳
薔薇の唇
白滋の肌

喩えようのない
美しさで
嗚呼
確かに君は
そこにいるのに

手を伸ばしても
触れられない

風に溶ける
君の影

朝陽に消える
僕の身体

.......

「幻」

薄れゆく意識の中

一粒のきらめきを見た


君は
泣いているのか?

なぜ?



いや
泣いているのは

君ではなくて
僕自身だ

なぜ?

なぜ
僕は泣いているのか?


薄れゆく意識の中

僕は
君の微笑みを見た

君の微笑みの
幻を


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