「鶯」
いつのまにか鳴いていた
その
さり気なさ
うぐいす
春を告げる鳥
ああ
どうかお願いだから
私を置いていかないで
どうかお願いだから
私を春に閉じ込めて
うぐいす
君の歌が響く季節に
.....
「半月」
丸みを帯びた
柔らかな光が
空のてっぺんに
浮かんでいる
鋭利ではない
その輝き
誇示でもなく
透明でもなく
空のてっぺんで
微笑むのは
丸みを帯びた
柔らかな半月
.....
「雨」
降りそそぐ
やさしい雨
乾いた大地に
染みこんでゆく
春の一日
暖かな一日
すべてのものを
潤して
すべてのものを
慰めて
花の上に
人の上に
春の雨が
降りそそぐ
.....
「たんぽぽ」
ふわり
まいあがり
ゆらり
かぜにのり
ふわり
あおぞらへ
ゆらり
たびだちぬ
ふわり
はるのひに
ゆらり
きらめいて
ふわり
たんぽぽの
ゆらり
わたげとぶ
(2004.03.26)