「ゆ め」
いっしょになつがけのうすいふとんにくるまりながらきもちよさそうにねむるひとのよこがおをじっとながめて
やすらかなねいきにほほえみつついちにちをすごしてみたいとおもうすこしあせばむしょかのひるさがり
.....
「う み」
うみは ひろくて おおきくて
なみは ざぶざぶ おしよせる
はしゃぐ こども かんせいあげて
はしる こいぬ たわむれる
はるか おきに ふねうかび
どこの くにを めざすのか
おもえば とおく つづくうみの
むこうは しらぬ だいちがある
うみは ひろくて おおきくて
なみは とまらず おしよせる
よせて かえす なみうちぎわに
ひとり おもい たたずめば
そらに たかく かもめまい
きょうが しずかに すぎてゆく
.....
「な つ」
そらの なんとすみきったこと
くもの なんとうつくしいこと
おひさまのひかりをあびて
ぴんとせのびするひまわり
みどりの なんとあつぼったいこと
かわべの なんとかがやかしいこと
みずをふくんだおもたいくうきを
すっときりさいてとびゆくとんぼ
まるで
えはがきのなかにまよいこんだような
あるなつの
いちにち
そこに
なやみやまよいはみじんもなく
ただひたすらに
いのちが
あるのみ
.....
かけぬける
やさしさ
つつまれる
いとしさ
きみのえがお
ひかり
きみのことば
とどく
つきぬける
あこがれ
きえてゆく
なつのひ
(2005.08.16)