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「雨色の街」

「あさ」

あさ
めざめれば

うすみずいろの
そら

ふかいみどりの
きぎ

せかいがうるおう

あめのきせつ

.....

「雨の日」

桃色の
薄青の

頬をほんのりと
色づかせ

ひそやかに
ものうげに

青空を恋いこがれる

紫陽花いちりん

.....

「曇天」

深いためいきと
珈琲の香り

立ちこめる憂欝に
思考を任せ

ほんのひととき
君を想う

けだるいばかりの
昼下がり

.....

「嵐」

すべての穢れを
洗い流して

すべての澱みを
吹きさらって

もたらせ

明日の青空を

誰もが見上げて立ちつくすほど

どこまでも蒼い

青空を

.....

「足音」

遙かなる地平へと
広がりゆく雲

見下ろす街は
夜の輝きをまとい

僕の身体を包み潤す
水を含んだ重厚な大気

微かなる
雨の匂いがする丘で
ただ一人僕は
遠い夏の足音を聴いた

(2006.06.13)

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